歴史資料問題の解き方|絵・写真・文章史料の“見るべき点”

歴史:資料問題の読み方
中学受験 小4〜小6向け

歴史資料問題の解き方|
絵・写真・文章史料の見る場所

歴史資料問題は、資料を見てすぐ選択肢へ進むと答えが合いにくくなります。絵・写真では道具・服装・建物、文章史料では主語・制度語・評価語を先に見ます。

用語を知っているだけでなく、資料の中の根拠を言葉にできるかが得点差になりやすい分野です。

最初に見る場所
  • ・絵や写真なら、道具・服装・建物を見る
  • ・文章史料なら、主語・制度語・評価語を見る
  • ・年代だけで選ばず、立場や影響を確認する
  • ・選択肢に入る前に、根拠を一文で言う

資料問題で手が出にくい場面

よくある場面
  • ・絵を見ても、どこから読めばよいか分からない
  • ・写真の雰囲気だけで、時代を決めてしまう
  • ・文章史料の古い言い回しに引っ張られる
  • ・選択肢を読むと、どれも正しそうに見える
  • ・解説を読むと、知っていた内容だったと感じる

この場合、知識を増やすだけでなく、資料の中のどこを使って答えるかを決める練習が必要です。

見る順番を短くする

資料問題では、はじめに選択肢を見ると、知っている語句に引っ張られやすくなります。

先に資料の中で根拠を探し、その後で選択肢と照合すると、答えを選びやすくなります。

絵・写真史料は見える情報から読む

絵・写真

道具・服装・建物を見る

絵や写真の資料では、「なんとなく古そう」「武士っぽい」といった印象だけで選ぶと間違えやすくなります。まず、見えているものを具体的に拾います。

道具

農具、武器、貨幣、乗り物、機械などを見る。生活や産業の変化を読む手がかりになります。

服装

身分差、和装・洋装、軍服、働く人の姿などを見る。時代や立場が分かることがあります。

建物

城、寺社、工場、学校、住宅などを見る。政治・産業・文化の変化と結びつきます。

例:工場の写真が出た場合

いきなり年代を探すのではなく、「工場がある」「働く人が多い」「機械を使っている」のように、見える情報を言葉にします。

そのうえで、産業の発達、近代化、労働の変化などと関係づけて選択肢を見ます。

文章史料は主語と語句の向きを見る

文章史料

誰が何を言っているかを読む

文章史料では、知らない言い回しがあると、そこで読む気が弱くなることがあります。ただし、すべてを現代語訳できなくても、主語と語句の向きを見ることで答えに近づけます。

主語

誰が命じているのか、誰が困っているのか、誰の立場から書かれているのかを見る。

制度語

令、制、役、税、条約、改革などの語句を見る。政治や社会の仕組みと結びつきます。

評価語

苦しむ、喜ぶ、改める、禁じる、認めるなどの語を見る。誰に有利か、不利かを考えます。

例:年貢に関する史料が出た場合

「年貢」という語だけで時代を決めず、誰が負担するのか、何が命じられているのか、生活にどんな影響があるのかを見ます。

用語を知っているだけでなく、制度と人々の暮らしを結びつけることが大切です。

選択肢で迷いやすい3つの場面

場面 起こりやすい原因 確認すること
年代だけで選ぶ 知っている年号や時代名に引っ張られている その資料が誰に関するものか、何が変わった場面かを見る
絵の印象で選ぶ 道具・服装・建物を見ずに全体の雰囲気で読んでいる 見えるものを一つずつ言葉にしてから選択肢を見る
文章史料を語句だけで読む 有名な用語を見つけると、それだけで答えにしている 主語、命令、禁止、評価の向きを見てから判断する
丸つけ時に見ること

正解したかどうかだけで終えず、「どこを見て答えたか」を言葉にします。根拠を言えない正解は、次に同じように解けるとは限りません。

家庭での練習方法

週の進め方
  • 頻度:週2回、1回15分
  • 問題:模試・過去問から資料問題だけを選ぶ
  • 解く前:絵・写真か文章史料かを分ける
  • 解いた後:根拠にした場所を一文で言う
  • 翌日:同じ種類の資料を1問だけ解き直す
家庭での声かけ

「どこを見てそう考えた?」「誰の立場の資料だった?」の2つを聞くだけでも、資料の読み方が具体的になります。

社会全体の学習も見直すなら

資料問題は単独で練習できます。ただし、社会全体で「覚えたのに点が取りにくい」状態が続く場合は、原因別の学習方法も確認してください。詳しくは 社会の勉強法を改善する を参照してください。

FAQ

Q 年代暗記は必要ですか?
必要です。ただし、資料問題では年代だけで答えを決めるのではなく、資料の中の道具・制度・立場を見てから、年代で確認する方が安定しやすくなります。
Q 絵や写真では何を見ればよいですか?
まずは道具・服装・建物を見てください。見える情報を言葉にしてから、「この資料は何を伝えたいのか」を考えると、選択肢を選びやすくなります。
Q 文章史料が読みにくいときはどうすればよいですか?
すべてを現代語訳しようとせず、主語、制度語、評価語を探します。誰が、何を命じているのか、誰に影響があるのかを読むことが大切です。
Q 記述問題にも使えますか?
使えます。資料から拾った根拠を一文で言う練習は、記述問題の土台になります。背景、出来事、影響を短くつなげて書く練習にもなります。
Q 小4でも練習できますか?
できます。小4では、難しい史料の読解よりも、絵や写真から道具・服装・建物を見つける練習から始めると取り組みやすくなります。

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