明治維新が一番わからない子へ|改革の順番と狙いを3本柱で整理

地租改正や徴兵令など明治維新の改革を整理して学ぶ中学生

歴史:明治維新の改革
1873年の改革を整理

地租改正と徴兵令はどちらが先?
明治維新の改革順番と覚え方

地租改正と徴兵令は、どちらも1873年の改革です。ただし、月まで確認すると徴兵令が先です。中学受験で必要な覚え方と、学制や廃藩置県を含めた改革の役割を整理します。

先に答え

月まで見ると徴兵令が先です

徴兵令と地租改正は、どちらも1873年に行われました。月まで確認すると、徴兵令が先で、地租改正が後です。

  • 徴兵令:1873年1月。国の軍隊を整えるための制度
  • 地租改正:1873年7月。政府の収入を安定させるための税制度

中学受験では、細かな月日よりも「どちらも1873年」「徴兵令は軍、地租改正は税」と区別できることが大切です。年だけを問う並べ替え問題では、同じ年の改革として扱われる場合があります。

この記事で分かること
  • 地租改正と徴兵令の先後関係
  • 廃藩置県・学制・徴兵令・地租改正の順番
  • 明治維新の改革を役割ごとに整理する方法
  • 正誤問題や記述問題で改革を区別する考え方

廃藩置県・学制・徴兵令・地租改正の順番

地租改正と徴兵令だけでなく、直前の廃藩置県と学制を加えると、明治初期の改革の流れが見えやすくなります。

改革 役割 何を変えたか
1871年 廃藩置県 政治 藩を廃止し、中央政府が全国を治める仕組みを整えた
1872年 学制 社会・教育 全国に学校を設けるための教育制度を示した
1873年1月 徴兵令 軍事 一定の年齢に達した男子を対象に、兵役の義務を定める仕組みを設けた
1873年7月 地租改正 経済・税 土地の価格を基準に、現金で税を納める仕組みへ変えた
順番の覚え方

廃藩置県→学制→徴兵令・地租改正の順です。徴兵令と地租改正は同じ1873年ですが、月まで確認すると徴兵令が先になります。

同じ1873年でも、徴兵令と地租改正は目的が違う

「どちらも1873年」と覚えるだけでは、正誤問題や記述問題で内容が混ざることがあります。改革名だけでなく、目的と制度の内容を一緒に確認しましょう。

徴兵令

軍事

  • 目的:近代的な国の軍隊を整える
  • 制度:一定の年齢に達した男子を対象に、兵役の義務を定める
  • 変化:武士を中心とした軍事の仕組みから、政府が兵士を集める仕組みへ変わった

実際には免役の条件などもあり、対象者全員が同じ条件で兵役に就いたわけではありません。

地租改正

経済・税

  • 目的:政府の収入を安定させる
  • 制度:土地の価格を基準に、土地所有者が現金で税を納める
  • 変化:米の収穫量に左右されにくい税収を得やすくなった

明治維新の改革は3つの役割に分けると覚えやすい

明治維新では、多くの制度が短い期間に変わりました。改革名を一つずつ覚えるよりも、何を変えるための改革だったのかを考えると整理しやすくなります。

この3分類について

「政治」「社会・教育」「経済・軍事」という分け方は、改革を覚えやすくするための学習上の整理です。歴史上の正式な分類ではありません。複数の役割を持つ改革もあるため、ここでは代表的な目的に注目して分類しています。

整理する役割 主な目的 代表的な改革 確認する言葉
政治 中央政府に権力を集め、全国を一つの仕組みで治める 版籍奉還・廃藩置県 藩、県、中央集権、地方支配
社会・教育 身分や教育など、人々の生活に関わる制度を変える 四民平等・学制 身分、学校、教育、生活
経済・軍事 国を運営する財源と軍隊を整える 地租改正・徴兵令 税、土地、現金、兵役、軍隊
改革名だけで覚えない

各改革を、次の順に一文で説明できるようにします。

何のために行ったか→どのような制度を作ったか→何が変わったか

正誤問題で混ざりやすいポイント

廃藩置県を「県を作った」で終わらせる

中央政府が全国を治めるために、藩を廃止して県を置いた改革です。県を作ったことだけでなく、中央集権との関係まで確認します。

地租改正を「税の制度」で終わらせる

政府の収入を安定させるために、土地の価格を基準として現金で納税する仕組みに変えました。

徴兵令を「兵士を集めた」で終わらせる

国の軍隊を整えるために、一定の年齢に達した男子を対象とする兵役の仕組みを設けた改革です。

並べ替え・正誤・記述での使い方

並べ替え問題

まず年を確認します。同じ年の改革が並んだ場合は、問題が月まで求めているかを確認します。

正誤問題

改革名だけで判断せず、「誰が」「何を変えたか」「何のためか」を分けて読みます。税と軍の説明が入れ替わっていないかを確認しましょう。

記述問題

目的、制度、結果の順に書きます。地租改正なら「政府の収入を安定させるため」という目的から書き始めるとまとめやすくなります。

家庭で確認するときの3問

改革を一つ選び、次の3問に順番に答えます。長い説明を暗記するのではなく、目的と制度のつながりを確認するための質問です。

  1. 何のために行った改革か
    徴兵令なら軍隊、地租改正なら政府の収入というように、目的を答えます。
  2. どのような仕組みに変えたか
    兵役の仕組み、土地の価格を基準に現金で納税する仕組みなど、制度の内容を答えます。
  3. その結果、何が変わったか
    政府が軍隊を整えやすくなった、税収を得やすくなったなど、改革後の変化を答えます。

ほかの改革も同じ形式で整理する

地租改正と徴兵令を区別できたら、明治維新のほかの改革も「目的・制度・結果」の3項目で整理します。記事末尾では、自分で復習を続ける場合と、個別に理解を確認する場合の進み先を分けています。

明治維新の改革に関するよくある質問

地租改正と徴兵令はどちらが先ですか
どちらも1873年です。月まで確認すると、1月の徴兵令が先で、7月の地租改正が後です。
徴兵令と地租改正はどのように区別しますか
徴兵令は軍隊や兵役に関する制度、地租改正は土地や税に関する制度です。問題文に出てくる言葉と、改革の目的を確認して区別します。
学制は何年ですか
学制は1872年です。廃藩置県の翌年で、徴兵令と地租改正の前年にあたります。
明治維新の改革を覚える順番はありますか
最初に年表で前後関係を確認し、その後に政治、社会・教育、経済・軍事などの役割で整理します。年号だけでなく、改革の目的と制度を一緒に覚えましょう。
記述問題ではどのように書けばよいですか
目的、制度、結果の順に書きます。地租改正なら、政府の収入を安定させるという目的から書き始めるとまとめやすくなります。

次に確認する内容を選ぶ

自分で復習を続ける場合と、理解の抜けを個別に確認する場合で進み先が異なります。

自分で復習する

改革の目的・制度・結果をノートにまとめる

改革名と年号は分かるものの、目的や結果を忘れやすい場合は、ノートを使って知識のつながりを残します。間違えた問題の記録方法も確認できます。

社会ノートの作り方と復習法を確認する

個別に確認する

正誤・並べ替え・記述で使えない原因を確認する

改革名と年号を覚えても問題になると区別できない場合や、表を見ても目的や違いを説明できない場合は、知識のつながり方を個別に確認します。

中学受験社会本科の指導内容を確認する

この記事の表を見ながら各改革を自分の言葉で説明できる場合は、まずノートでの復習を続けてください。目的や制度の違いを説明できない場合は、どこで知識が混ざっているかを確認する方法があります。

本科「公民の完成」≪6回完結講座≫

公民分野は受験社会の中で最も苦手意識を持っている生徒さんの多い分野です。 また、受験社会のカリキュラムの中では一番最後に配置されていることが多いので、しっかりとした説明のないまま 急ぎ足で授業を進められることが多く、また、単純に暗記することを勧められることが多い分野でもあります。

当塾では、地歴の知識とも絡めながら「国家の理念とその実現」「現在の統治制度の背景」を軸に、 しっかりとした理解に基づいた体系的な知識を得てもらうように指導を行っていきます。