1日15分で回る!中学受験社会の家庭学習ルーティン(小5〜小6
家庭学習
小5〜小6
平日が回らない/週末に寄せて乱れる/やりっぱなしになる——このループを止める組み立て。
社会は「暗記量」を増やすほど伸びる教科ではありません。短時間でも点に変える鍵は、思い出す回数と根拠の拾い方を毎回同じにすること。平日15分で「出す→判定→修正」を残し、週末で資料・選択肢・記述を深くします。
- 15分の内訳(8+5+2)を毎日同じにする
- 週の役割分担(平日=薄く確実/週末=深く)
- 「やりっぱなし」を止めるチェック基準
- 一問一答/白地図/ミス記録の使い分け
平日は算数と国語で時間が消える。社会は週末にまとめて…と思ったのに、気づけば手つかず。
やっても一問一答を眺めて終わりになり、テストでは資料問題や選択肢処理で落とす——中学受験の社会は、この流れで点が伸びにくくなります。
必要なのは長い勉強時間ではなく、「毎日回る形」です。
15分を「やる内容が毎回同じ枠」にして、週末で深くする組み立てに切り替えます。まずは1週間だけ、このやり方で回して反応を見てください。
まず状況整理|どこで詰まっているか(チェック)
- 社会の勉強が週0〜2回に偏っている
- 勉強した日はあるが、翌日に確認が残っていない
- 一問一答は回すが、テストの資料・表・グラフで落ちる
- 選択肢で悩み、最後は雰囲気で選ぶことが多い
- 直しがその場限りで再発する
- 白地図や年表を作ろうとして続かない
この状態は努力不足ではなく、家庭学習の単位が大きすぎる/確認基準が曖昧のどちらかです。
15分ルーティンは、その2点を毎回同じにして回すための枠になります。
原因の切り分け(典型パターン3つ)
復習が「思い出す」ではなく「眺める」になり、設問で自力再現できない。
平日が積み上がらず、週末が重くなって乱れる。週単位の組み立てが必要。
「知らない」より「読み違い・選択肢処理」で落ち続け、暗記量を増やしても点が動かない。
持ち直しの軸は1つです。「出す→○×をつける→再発を止める」が毎日残る形にします。
やり直しの流れ(今日/今週/今月)
今日:15分の内訳を毎回同じに(復習8分+確認5分+ミス修正2分)
| 時間 | やること | 守るルール(破綻防止) |
|---|---|---|
| 0〜8分 | 一問一答10問を「出す→答え→○△×」 | 悩みは△、粘らない/読むのは答え合わせ後 |
| 8〜13分 | △と×だけ再テスト(口頭でも可) | “同じ10問”の中で回す。追加しない |
| 13〜15分 | ×(または△)を1問1行で修正 | 原因→次の行動に変換。長文化しない |
- 一問一答は10問だけ
- 出す→判定が先、読むのは後
- 悩みは△に回す(粘らない)
- △と×だけ再テスト
- 資料系は根拠に印をつけてから答える
- 1問につき1行
- 原因→次の行動に変換
- 「覚える」は覚える軸まで書く
- ×(知識不足):覚える軸を1行(例:地形→気候→産業)
- △(曖昧):区別の基準を1行(Aは〜/Bは〜)
- 読み違い:見る場所を指定(単位/凡例/注/設問条件)
10問の選び方に悩む場合は「直近のテストで落とした単元」から毎回同じにすると、改善が見えやすくなります。
今週:平日=薄く確実に/週末=まとめて深く
| 区分 | やること | ゴール(チェック可能) |
|---|---|---|
| 平日(15分) | 復習8分+確認5分+ミス修正2分 | 翌日に持ち越す×が3つ以内(増えない状態) |
| 週末(45〜60分) | 資料問題/選択肢処理/短い記述をセットで練習 | 資料は根拠に印、選択肢は「切った理由」が言える |
- 資料2問:単位・凡例・注→根拠に印→答える
- 選択肢2問:各選択肢に「切った理由」を一言
- 短い記述1問:条件→変化→結論の1文でまとめる
週末は「まとめ暗記」を増やすより、資料と選択肢の処理を入れた方が得点に直結します。
今月:道具の使い分けを毎回同じに(一問一答/ミス記録/白地図)
平日の主役。10問同じにして「出す→判定→再テスト」を回す。
1問1行。原因→次の行動だけ残す(翌日に見返せる長さ)。
週末に「理由づけ」用。穴埋めより矢印で因果(地形→気候→産業)を整理。
白地図は“作品づくり”にしない。矢印が書ければ勝ちです。
よくあるミスと修正(誤答例→直し方)
ミス1:資料を見ているのに根拠が拾えていない
症状:資料問題で「なんとなく」選ぶ。
原因:資料のどこが根拠か決めずに読む。
修正行動:解く前に単位・凡例・注を先に確認し、根拠に印を残してから選ぶ。
ミス2:選択肢を「正しそう」で選ぶ(消去ができない)
症状:2択まで絞るが最後が運になる。
原因:「違う理由」を言語化していない。
修正行動:選択肢ごとに切った理由を一言書く(3秒メモ)。
- 地理:因果が逆(地形→気候→産業の順が乱れている)
- 歴史:時代がズレる(制度・人物・出来事のセットが乱れる)
- 公民:目的と手段が逆(制度の「何のため」が曖昧)
ミス3:短い記述で点を落とす(条件が抜ける)
症状:理由を書けと言われると文が伸びず、条件が抜ける。
原因:やり方がないため、必要な要素が毎回同じにならない。
修正行動:条件→変化→結論の順で1文にする。
家庭での回し方(週の組み立て/確認方法/声かけのやり方)
- 平日:15分×5日(社会が「毎日ある」状態)
- 週末:45〜60分×1回(資料・選択肢・記述をまとめて)
- 一問一答:即答○/悩み△/誤り×
- 資料:正誤より先に根拠に印があるか
- 記述:条件(いつ/どこ/なぜ)が揃っているか
- ○△×が残っている(“やった証拠”が見える)
- ×が増え続けていない(翌日に回って減る流れがある)
- 週末に「資料を見る日」が1回でも入っている
量を増やす方向の声かけは破綻しやすくなります。再発しない形に直す方向へ寄せると、短時間でも伸びやすくなります。
FAQ|よくある質問
15分だけで足りますか?
15分は「全部やる時間」ではなく、社会を週7日存在させる枠です。平日は出す→○△×→再テスト→1行修正まで到達すれば機能します。足りているかは次の2点で判断できます。
- ○△×が残り、翌日に回る×が増え続けない
- 週末に「資料・選択肢・短い記述」のどれかが1回でも入る
毎日できない日が出ます。どう埋めますか?
埋め方は「倍にしない」が鉄則です。翌日は通常の15分をやり、足りない分は確認5分だけを次のどちらかに置き換えます。
- ×だけ再テスト(前回の×を優先)
- 資料1問(単位・凡例・注→根拠に印→答える)
取り返そうとして量を増やすほど、週末が重くなって乱れやすくなります。
一問一答の「10問」はどう選べばいいですか?
悩む場合は「直近のテストで落とした所」から毎回同じにするのが近道です。次の順で選ぶとブレません。
- 直近の×(知識不足+読み違い)
- △が多い(言い分けが曖昧)
- 次のテスト範囲の頻出語句
1週間は同じ10問で回し、週末に入れ替えます(毎日変えると確認が破綻しやすいです)。
△と×が減りません。何を直すべきですか?
まず「新しく覚える」を減らし、再テストの回数を増やします。次の2つだけ入れると動きやすくなります。
- △と×は翌日に必ず再テスト(確認5分でOK)
- 同じ×が3回続いたら「暗記」ではなく区別の基準に書き換える(Aは〜/Bは〜)
資料問題が苦手です。どこから直せばいいですか?
まず「読む順番」を毎回同じにします。正解より先に、根拠が拾える形を作ります。
- 単位・凡例・注を先に見る
- 根拠になる数字・語句に印を残す
- 選択肢は根拠とセットで「合う/合わない」を言う
家庭では「根拠に印があるか」を先に評価すると伸びやすくなります。
選択肢で迷います。消去のコツはありますか?
「正しそう」ではなく「切った理由」を残すだけで安定します。各選択肢に3秒で一言メモを入れます。
- 地理:因果が逆(地形→気候→産業の順が乱れる)
- 歴史:時代ズレ(人物・制度・出来事の組み合わせがズレる)
- 公民:目的と手段が逆(制度の「何のため」が曖昧)
白地図はやった方がいいですか?
平日に入れると時間が溶けやすいので、週末に「理由づけ」用として使うのが安全です。穴埋めより矢印で因果を残すと得点につながります。
直前期(テスト前)はどう回せばいいですか?
直前期ほど、平日の15分は乱さない方が安定します。変えるのは週末(または追加枠)だけです。
- 平日:通常の15分(10問同じ+×△再テスト+1行修正)
- 追加:資料問題を1日1問(確認5分を置き換え)
- 週末:新規暗記より「落とし方(資料・選択・記述)」の修正を優先
次に読む+講座・問い合わせ
15分ルーティンが回り始めたら、配分と教材の噛み合わせで伸び方が変わります。
社会が「後回し」になりやすい家庭の配分の作り方を先にそろえたい場合に向きます。
復習8分が機能しないときは、暗記の回し方そのものの見直しが必要です。
「△が多い」「翌日に残る×が減らない」場合は、ここからそろえると安定します。
家庭で回してみて「どこを直すべきかの判断が難しい」「志望校の出題に合わせて優先順位を決めたい」という場合は、
まず
社会の悩み別整理(全体像)
で状況を切り分けてから進むと、やり直しが安定しやすくなります。
押し付けにならない範囲で、現状の整理と優先順位づけから始められる案内だけを置いています。




