白地図が最強|都道府県・地方・山地山脈を一気に固める練習法

 

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白地図で位置を定着

暗記しているのに伸びないとき、最初にあやふやになっているのは「位置」

白地図が埋まらない――地理を得点源に変える「位置の把握」

都道府県名は言えるのに、白地図になると手が止まる。山地山脈や主要都市も、覚えたはずなのに場所が出てこない。
統計グラフや雨温図が出ると、知識をどう当てはめればいいか分からず、なんとなく選んで得点を逃す――
この状態は暗記不足ではなく、「位置が正確に覚えられていない」ことが原因で起きやすい症状です。

この記事で解決できること
  • 白地図で詰まっている場所(県/地方/地形)の見つけ方
  • 点が伸びない子に共通する「場所があいまい」な3つのケース
  • 都道府県→地方→地形→都市→産業へつなぐ段階的な練習法
  • 資料問題(統計・雨温図)に直結する使い方
  • 週2回10分で回る家庭での進め方と声かけの工夫

まず状況整理:白地図のどこで手が止まっているか

白地図が苦手、と一口に言っても詰まり方は分かれます。次のうち3つ以上当てはまる場合、
知識が「点」で止まり、実戦で使えない形に固まっている可能性が高いです。

チェック項目(当てはまるほど「場所の把握」が不十分)
  • 都道府県名は言えるが、白地図に書けない
    位置が思い出せない/似た形でごまかしてしまう
  • 同じ地方の県同士が入れ替わる
    県境の並びがあいまい(例:北関東/中部)
  • 山地山脈・平野・盆地が「県」と結びつかない
    地形を単独で覚えていて、地図上の広がりとして出てこない
  • 工業地帯や特産物は覚えたのに地図で指せない
    「どこで起きていることか」がイメージできていない
  • 統計グラフ・雨温図になると候補が絞れず止まる
    資料から場所、そして用語へとつなげる流れができていない

これは能力の問題ではなく、暗記の順番の問題です。白地図は「最後の確認」ではなく、地理の学びを深めるきっかけとして扱う必要があります。

原因の切り分け:点が伸び悩む3つのよくあるケース

1)位置が「単独」で止まり周辺と結びつかない

「日本海側」程度で止まると、豪雪・稲作・港湾・交通などがまとまらず、資料で問われた瞬間に対応できなくなります。
場所が定まらない限り、知識は増えても整理されないままです。

2)県境より先に用語ばかり増やしている

工業地帯や特産物を先に暗記すると、「どこで起きている話か」がイメージできません。
設問で場所が変わった瞬間に別物に見え、選択肢を選ぶのが運任せになります。

3)資料に当てはめる習慣ができていない

近年の入試は資料とセット。場所が定まっていないと候補を絞れず、用語を知っていても使えません。
暗記の質が“点数に繋がりにくい覚え方”になっているサインです。

暗記そのものを否定する必要はありません。暗記の順番を「位置→周辺→特色→資料」に組み替えるだけで、同じ努力が点数に変わります。

暗記の“入れ方・出し方”全体を整理するなら
社会の暗記を点数に変える進め方
が土台になります。

改善の進め方:段階を分けて「位置」を身につける

白地図は「一気に全部」を目指すほど失速します。毎回の目標を小さく決めて、繰り返すことで定着させます。

01
【今日から】「指して言う→逆から答える→書く」の順に変える
いきなり書き込みから入ると手が止まりやすい。まず“言葉にする”ことから。
  • 県名を見て地図上で指す(指差し確認)
  • 県名を隠して指した場所の県名を言う(逆引き練習)
  • 最後に空欄へ書き込む(書くのは最後でOK)
02
【今週から】地方ブロックで「境界」をはっきりさせる
候補が絞れると、資料問題の初動が速くなる。
  • 地方ごとに白地図を分け、県境の並びを理解する
  • 間違いやすい県だけ重点的に繰り返す(迷うところを優先して解消)
  • 海側か内陸か、隣接している県はどこかをセットで言える状態にする
03
【今月中に】地形→主要都市→産業へ「位置の上に重ねる」
“形→名称→理由”の順に理解すると間違いにくい。
  1. 地形:山地山脈・平野・盆地(線と広がり)
  2. 主要都市:県庁所在地・中核市(点)
  3. 産業:工業・農業・漁業(その場所である理由)
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本科での地理の進め方
が「演習の選び方」を明確にします。

よくあるミスと修正:この勘違いがミスを招く

よくあるミス 原因 今日からの見直しポイント
県の形でごまかす
なんとなくこの辺り
隣接県・海側か内陸かの情報が入っていない 県名を答えるときに隣接する県を1つ必ず添える(例:長野→新潟や岐阜)。
山地山脈がイメージできない 地形をバラバラに覚えていて、県と結びつかない 白地図に山地山脈だけをなぞる時間を作る(県名は書かなくてよい)。
平野・盆地が混同される 地形と特色がセットになっていない 地形名の横に関連する言葉を1つ(例:関東平野→人口、甲府盆地→果樹)。
工業地帯を場所だけ暗記 港・交通・原料や市場といった理由が抜けている 「なぜそこ?」を地図上の要素(港や平野、交通)で答える練習へ。
資料問題(統計・雨温図)へのつなぎ方
  1. 資料を見たら単位・最大値・増減を確認(グラフなら縦軸と横軸)
  2. 特徴となる言葉を拾う(降水量が多い、寒暖差、第三次産業が高い など)
  3. 白地図上で「候補となる地方」を2つまで絞る(海側か内陸か、緯度の高さ)
  4. 最後に用語を当てはめる(果樹、促成栽培、工業地帯 など)

家庭での回し方:週2回10分で“位置”を身につける

週の計画無理なく続けられる工夫
  • 週2回:白地図(都道府県・地方)を短時間で確認する
  • 週1回:地形(山地山脈・平野・盆地)だけを書き込む
  • 週1回:資料(統計・雨温図)を1題だけ、候補を絞って解く

「一度にたくさん」ではなく「同じ進め方を短く繰り返す」。これで白地図の理解が安定します。

声かけ用語テストではなく考え方を聞く
  • 「ここは何県?」ではなく「どの地方かな?隣はどこ?」
  • 「工業地帯の名前は?」ではなく「なぜそこに工場が集まる?」
  • 「この雨温図わかる?」ではなく「まずどこを見て候補を絞る?」

家庭では“場所+理由が1つ”言えたら合格、という基準にするとスムーズです。

FAQ:よくある質問

Q. 白地図は毎日やるべきですか?
毎日でなくて構いません。重要なのは回数よりも「進め方」です。週2回でも、指差し→逆引き→書き込みの順で取り組めば位置は定着します。
逆に毎日やっていても、迷ったまま終わってしまう練習では効果は出にくいです。
Q. 県庁所在地まで全部必要ですか?
最初から全ては不要です。よく出る県(首都圏や、工業・農業の特色が出やすい地域)から固め、最後に足りない部分を埋める方が近道です。
Q. 山地山脈がどうしても覚えられません。
名前を覚えようとするだけでは混乱します。まず白地図に「線」として引けることを優先し、場所が分かったら名前を乗せてください。
地形は“形から名称へ”という順序が安定します。
Q. 統計グラフが苦手で地図に結びつきません。
グラフを見た瞬間に用語を探さず、単位・最大値・増減から「候補となる地方の絞り込み」を行い、最後に用語を当てるように変えてみてください。
白地図が「候補を絞るための道具」になります。
Q. どこまでやれば「白地図はOK」になりますか?
目安は、都道府県の位置が8割、地方名はほぼ即答、主要な山地山脈・平野が白地図で書き込める状態です。
そこまで行けば、残りは資料問題や過去問演習の中で自然と埋まっていきます。
次に読む:場所の把握を「点数」に変えるための道筋

白地図で場所が定着してきたら、次は「暗記の質」と「演習の進め方」を整えると得点が伸びやすくなります。
どこから手をつけるべきか迷う場合は、先に全体像を整理してから進むと安心です。

今の課題を短時間で切り分ける

どの段階(都道府県/地方/地形/資料)から見直すべきかを整理し、家庭での進め方まで含めて調整します。

本科「地理の完成」≪8回完結講座≫

地理分野は「どこに何があるのか」「どこで何が行われているのか」を正しく理解することに尽きます。したがって「場所」つまり「地図」をベースにおいて理解を進めないと、きちんと知識を積み上げることが出来ません。当塾では、常に「どこ」というポイントに軸足を置きながら、様々な事象・現象を正しく理解させるように指導を行っていきます。

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中学受験の社会科対策を専門にサポートし、遅れたスタートや知識整理の難しさを解決し、考える社会への興味を育て、社会人としての成長をサポートします。