歴史の学習カリキュラムと学習指針

中学受験社会/歴史分野
律令国家・大宝律令・政治の仕組み

律令国家とは何時代?成立・仕組み・大宝律令まで中学歴史で解説

律令国家について勉強していると、「律令とは何か」「大宝律令とどのようにつながるのか」「班田収授法や租庸調、国司とはどのような関係なのか」と、用語がばらばらになってしまうことがあります。

このページでは、律令国家を一つひとつの用語として覚えるのではなく、政治の流れや国の仕組みと結びつけながら整理します。中学受験社会の歴史で問われる内容を理解するために、まずは律令国家の全体像から確認していきましょう。

このページで確認できること

律令国家を理解するときは、「大宝律令」という言葉だけを覚えるのではなく、国をどのような仕組みで治めようとしたのかまでつなげて考えることが大切です。

  • 律令国家とは何か
  • 律令国家を歴史の流れの中でどう整理するか
  • 「律」と「令」の考え方
  • 大宝律令と律令国家の関係
  • 中央と地方をどのように治めたか
  • 班田収授法や租庸調をどのようにつなげて覚えるか
  • 国司など地方支配に関係する用語の整理

それぞれを別々に暗記するのではなく、「国を治める仕組み」という視点で整理していきます。

律令国家とは

律令国家とは、律や令をもとにして、国の政治や社会の仕組みを整えようとした国家を考えるときに使われる言葉です。

中学受験の歴史では、「律令国家」という言葉だけが単独で問われるとは限りません。大宝律令、中央と地方の政治、土地の制度、税の仕組みなどと組み合わされて出てくることがあります。

そのため、まずは律令国家=国を一定の仕組みによって治めようとした政治の形として大きくとらえ、そこから関係する制度を整理していくと理解しやすくなります。

ポイント:律令国家は、一つの制度の名前ではありません。政治・地方支配・土地・税など、複数の仕組みをまとめて理解することが大切です。

律令国家は何時代として覚えればよい?

「律令国家は何時代ですか?」という疑問を持つ人も多いですが、歴史の学習では、時代名だけを一つ答えて終わりにするよりも、奈良時代前後の政治の流れの中で律令国家の仕組みがどのように扱われているかを確認することが大切です。

特に、大宝律令や土地・税の制度、中央と地方の仕組みなどが同じ流れの中で登場すると、それぞれの用語が混ざりやすくなります。

「何時代の出来事か」を確認するときも、その前後の政治の流れと合わせて整理しておくと、年代や制度を単独で暗記するより理解しやすくなります。

律令国家が成立する流れを整理しよう

律令国家を理解するためには、制度名を順番に暗記するよりも、国をどのような形で治めようとしたのかという流れを見ることが大切です。

国全体を統一的な仕組みで治めるためには、中央の政治だけでなく、地方の支配、土地、人々が負担する税などについても一定の決まりが必要になります。

こうした国の仕組みを考える中で、律・令、大宝律令、国司、班田収授法、租庸調などの用語が登場します。

これらを一つずつ別の出来事として覚えると混乱しやすいため、律令国家をつくるための仕組みとして関連づけて整理していきましょう。

「律」と「令」とは何か

律令国家を学ぶときに、まず確認しておきたいのが律と令です。

「律令」という一つの言葉として覚えてしまいがちですが、中学受験の歴史では、国を治めるための決まりとして位置づけて理解することが重要です。

ここで大切なのは、細かな言葉だけを覚えることではなく、政治や社会を一定の決まりにもとづいて運営しようとしたという律令国家全体の考え方につなげることです。

整理のコツ

「律令」だけを単独で覚えない

「律令」という言葉だけを暗記すると、大宝律令やその後に出てくる制度とのつながりが分かりにくくなります。

まず「国を治めるための決まり」があり、その仕組みをもとに中央・地方・土地・税などを整理していく、と考えると全体像をつかみやすくなります。

大宝律令と律令国家の関係

大宝律令は、律令国家について学ぶときに重要な用語です。

大宝律令だけを一つの歴史用語として覚えるのではなく、律令にもとづいて国を治める仕組みを整える流れの中で理解することがポイントです。

問題では「大宝律令」という名称だけではなく、その前後にある政治の仕組みや、中央と地方の支配、土地や税に関する制度と関連づけて考えることがあります。

そのため、大宝律令を覚えるときは、「誰が・いつ」という確認だけに偏らず、何のために国の仕組みを整えたのかという視点も持っておきましょう。

律令国家の仕組み

律令国家の学習では、中央の政治だけを見て終わりではありません。国全体を治めるためには、地方をどのように管理するか、土地をどのように扱うか、人々からどのように税を集めるかといった仕組みも必要になります。

そこで、中学受験の歴史では中央と地方の仕組み・国司・班田収授法・租庸調などが関連する用語として登場します。

これらを「全部暗記しなければならない」と考えるのではなく、律令国家を支える仕組みとして分類すると整理しやすくなります。

中央と地方を分けて整理する

律令国家では、国全体を治めるために、中央の政治と地方の支配を分けて考えることができます。

歴史問題で地方の政治について問われたときは、国司などの用語がどの部分に関係しているのかを考えることが大切です。

「中央の政治に関係する用語なのか」「地方を治めるための用語なのか」という視点で分類すると、似た言葉が並んだ問題でも整理しやすくなります。

土地の制度と班田収授法

班田収授法も、律令国家を理解するときに重要な制度の一つです。

名前だけを覚えるのではなく、律令国家が人々や土地をどのような仕組みで把握しようとしていたのかという視点で整理しましょう。

土地に関する制度は、税の仕組みとも関係して理解する必要があります。そのため、班田収授法を学んだら、次に租庸調などの税に関する用語も合わせて確認すると、知識がつながりやすくなります。

税の仕組みと租庸調

租庸調は、中学受験の歴史でも混同しやすい用語です。

それぞれの内容を覚えることも必要ですが、まずは「律令国家を支える税の仕組みに関係する」という位置づけを押さえましょう。

大宝律令、班田収授法、租庸調などを別々の暗記項目として扱うのではなく、政治・土地・税を組み合わせて国を運営する仕組みとして整理すると理解しやすくなります。

学習の確認ポイント

律令国家は、用語を覚えるだけだと、大宝律令・班田収授法・租庸調・国司などが別々の知識になりやすい単元です。奈良時代前後の政治の流れと制度の目的をつなげて確認したい場合は、本科講座の歴史分野で扱う内容も参考になります。

歴史分野の本科講座で扱う内容を確認する

律令国家の用語をどう覚える?

律令国家について学習するときは、すべての用語を同じ種類の言葉として覚えないことが大切です。

例えば、次のように「何についての用語なのか」を分けながら整理すると、問題文を読んだときに思い出しやすくなります。

確認する視点 関連する用語
国を治める決まり 律・令、大宝律令
地方の支配 国司など
土地の仕組み 班田収授法
税の仕組み 租庸調

このように分類してから、時代の流れの中に戻していくと、単なる用語暗記になりにくくなります。

律令国家で混乱しやすいポイント

大宝律令だけを覚えて終わってしまう

大宝律令は重要な用語ですが、それだけを覚えても、律令国家全体の仕組みは見えてきません。

大宝律令を確認したら、そのあとに中央と地方、土地、税の制度までつなげて整理しましょう。

班田収授法と租庸調が別々の知識になる

班田収授法は土地、租庸調は税に関係する用語として整理できます。

ただし、試験対策ではそれぞれを完全に切り離すのではなく、律令国家が国を運営する仕組みの中で登場する制度として関連づけておくことが大切です。

国司など地方に関する用語が混ざる

地方の政治に関する用語が出てきたら、まず「中央の仕組みなのか、地方を治める仕組みなのか」を考えてみましょう。

国司などを地方支配の文脈に置いて整理すると、律令国家の全体像の中で位置づけやすくなります。

律令国家についてのまとめ

項目 確認したいポイント
律令国家 律や令をもとに、政治・地方支配・土地・税などの仕組みを整えて国を治めようとする流れとして整理する。
律・令 国を一定の決まりにもとづいて治める仕組みと関連づけて確認する。
大宝律令 律令国家の仕組みを理解するうえで重要な用語として、周辺制度とあわせて整理する。
国司 地方をどのように治めるかという視点で整理する。
班田収授法 土地に関する制度として整理し、税の仕組みとのつながりも確認する。
租庸調 律令国家を支える税の仕組みに関係する用語として整理する。
律令国家の学習では、「大宝律令」「班田収授法」「租庸調」「国司」を一つずつ覚えるだけでなく、国をどのように治めるための仕組みなのかという共通点を意識すると、知識を整理しやすくなります。

律令国家でよくある質問

律令国家とは何ですか?

律や令をもとに、政治だけでなく地方支配、土地、税などの仕組みを整えながら国を治めようとした国家の仕組みとして理解すると分かりやすくなります。

律令国家は何時代として覚えればよいですか?

時代名だけを一つ暗記するより、奈良時代前後の政治の流れの中で、大宝律令や土地・税・地方支配の制度と一緒に確認することが大切です。

大宝律令と律令国家はどのような関係ですか?

大宝律令は、律令国家について理解するときの重要な用語です。名称だけを覚えるのではなく、律令にもとづいて国を治める仕組みを整えていく流れの中で確認しましょう。

班田収授法と租庸調はどう整理すればよいですか?

班田収授法は土地、租庸調は税に関係する用語として分けると整理しやすくなります。そのうえで、どちらも律令国家を支える仕組みと関連づけて確認しましょう。

律令国家の勉強では何を一番意識すればよいですか?

用語を単独で覚えないことです。大宝律令、国司、班田収授法、租庸調などを、政治・地方・土地・税という視点で分類し、時代の流れの中でつなげて理解すると整理しやすくなります。

講座案内

歴史を用語暗記ではなく流れで整理したい方へ

律令国家は、大宝律令・班田収授法・租庸調・国司など、複数の用語が一度に出てくるため、それぞれを単独で覚えていると混乱しやすい単元です。

政治の流れや制度どうしの関係をつなげながら中学受験社会の歴史を確認したい場合は、本科の歴史分野も参考にしてください。

開講講座:本科『歴史の完成』≪8回完結講座≫

本科「歴史の完成」≪8回完結講座≫

歴史分野は「いつ」「どこで」「何が」起きたのかを有機的に理解すること、 通り一遍の言葉で言うならば「流れを意識する」ことが求められる分野です。 したがって、時代別に別々のものとして覚えようとしても、分野別(政治・文化……など)に学習を進めようとしても、 それだけでは十分な学習効果を上げることが出来ません。当塾では、時代背景とその中の様々な事象を結び付けていくことで、付け焼刃でない深く理解をさせるように指導を行っていきます。