中学受験のための社会の勉強はいつから始めるべき?

中学受験社会が間に合わない小6向けの勉強法

中学受験社会が間に合わないときの考え方と緊急対処法

「社会が間に合わない」と感じたときに大切なのは、残り時間で全範囲を同じ深さで進めようとしないことです。ここで必要なのは量ではなく、志望校で点になるところに時間を集めることです。まず過去問の分野の偏りを見て、出る単元を先に押さえます。そのうえで、覚える範囲をしぼり、時事は出来事名だけで終わらせず背景を一言で言える形にして、正誤問題や記述でも使える知識へ寄せます。

社会は「最後に詰め込めば何とかなる科目」と思われやすい一方で、追い込み期のやり方を間違えると点につながりにくい科目でもあります。出題範囲が広く、地理・歴史・公民・時事のどれも中途半端なまま本番に入ると、選択肢でも記述でも判断が不安定になりやすいからです。

だからこそ、間に合わないと感じたときほど、やるべきことを増やすのではなく、やらないことを決める必要があります。全部を広く進めようとするほど、結局どこも仕上がらず、本番で使える知識が残りません。今の時期に必要なのは、志望校の出題傾向に合わせて点になる単元を絞り、そこで確実に得点できるようにすることです。

地理・歴史・公民まで含めた学習方針や指導の全体像は、中学受験 社会専門塾「令和」トップ(全体像はこちら)でも確認できます。

  • いま最初にやること:過去問で「地理/歴史/公民・時事」の出題量の偏りを確認し、出る分野から固める
  • やらないことも決める:広げすぎず、取れる問題を増やす方向へ寄せる
  • 時事は出来事名で終わらせない:原因・背景・影響を一言で説明できる形にして、記述にもつなげる

中学受験社会の出題範囲はどこまでか

中学受験の社会は、大きく分けると地理・歴史・公民・時事が中心です。ただし、学校によって出題バランスは大きく異なります。地理の資料読み取りが多い学校もあれば、歴史の年代整序や文化史が多い学校、公民と時事をからめて出す学校もあります。

「中学受験社会が間に合わない」と感じている場合は、まず全体の範囲を知ったうえで、志望校で出やすい分野に時間を寄せることが大切です。範囲を知らないまま勉強を始めると、重要度の低い単元に時間を使いすぎてしまうことがあります。

分野 主な範囲 直前期に見るポイント
地理 都道府県、地形、気候、産業、統計、地図、雨温図など 地名だけでなく、地図・統計・資料から判断できるようにする
歴史 時代の流れ、人物、出来事、政治、文化、外交、年代整序など 用語だけでなく、出来事の順番と因果関係を整理する
公民 憲法、政治、選挙、国会・内閣・裁判所、地方自治、国際社会など 制度の違いや役割を説明できるようにする
時事 国内ニュース、国際ニュース、政治、経済、災害、環境、入試年度に関係する話題など 出来事名だけでなく、原因・背景・影響を一言で言えるようにする

地理で出やすい範囲

地理では、都道府県、地形、気候、農業・工業・水産業、交通、貿易、統計、地図、雨温図などがよく問われます。単に県名や特産品を覚えるだけでなく、なぜその地域でその産業がさかんなのかを説明できるようにしておくと、正誤問題や記述でも使いやすくなります。

たとえば雨温図を見る問題では、気温と降水量の特徴から地域を判断します。地理は知識の量だけでなく、資料のどこを見て判断するかが大切です。

歴史で出やすい範囲

歴史では、各時代の政治、人物、出来事、文化、外交、戦争、改革、年代整序などが出題されます。中学受験では、出来事を単独で覚えるだけでなく、前後のつながりを理解しているかが問われやすいです。

たとえば、ある出来事を年代順に並べる問題では、年号を細かく覚えるだけでなく、「どの時代の前半か後半か」「どの出来事の前後か」を判断できることが重要です。

公民・時事で出やすい範囲

公民では、憲法、国会、内閣、裁判所、選挙、地方自治、社会保障、国際連合などがよく扱われます。塾やカリキュラムによっては小6後半に扱うこともあり、直前期に未整理のまま残りやすい分野です。そのため、短期間で見直す場合は、細かい用語を広げるよりも、制度の役割と違いを先に押さえることが大切です。

時事では、その年に話題になった国内外のニュース、政治・経済・災害・環境に関する話題が出題されることがあります。公民・時事は、用語だけでなく仕組みや背景を押さえることが大切です。たとえば国会・内閣・裁判所の違いを説明できるようにする、時事ニュースを「原因・背景・影響」に分けて話せるようにする、といった学習が必要です。

小6で社会が間に合わないときの時期別対策

小6で社会が間に合わない場合でも、時期によってやるべきことは変わります。春から夏までと、秋以降、冬以降、入試直前では、同じ「社会の勉強」でも優先順位が違います。

時期 やること 避けたいこと
小6春〜夏 全範囲の穴を確認し、基礎知識を整理する 苦手を残したまま演習だけ増やすこと
小6秋 過去問を使って志望校の出題傾向を確認する 志望校の傾向を見ずに全単元を同じ深さで進めること
小6冬〜直前期 頻出分野、時事、公民、間違えた問題の復習を優先する 新しい教材を増やしすぎること
入試直前 取れる問題を確実に取り、知識の抜けを最終確認する 難しい単元をゼロから広げすぎること

春から夏までに時間がある場合は、全範囲の穴を確認し、地理・歴史・公民の基本事項を確認することが大切です。秋以降は、志望校の過去問を見て、どの分野がどの形式で出るのかを確認します。冬以降は、全部を広げるよりも、志望校で出やすく、今から得点につながりやすい分野を固める方が現実的です。

入試直前期は、新しいことを増やしすぎるよりも、これまでに間違えた問題や曖昧な知識を「本番で答えられる状態」にすることを優先してください。

社会で必要な得点から逆算する

社会が間に合わないと感じたときは、まず「社会で満点を取る」ことを目標にしすぎないことも大切です。志望校の配点、合格最低点、ほかの教科との得点バランスを見ながら、社会でどのくらいの点を取りにいく必要があるのかを考えます。

確認したいのは、次のような点です。

  • 志望校の社会の配点が高いか低いか
  • 合格最低点との差を考えたとき、社会で何点くらい上げたいか
  • 模試や過去問で、社会が現在どのくらい取れているか
  • 社会で補うべきか、他教科の得点を守るべきか
  • 残り期間の中で、社会にどのくらい時間を使えるか

たとえば、社会の配点が高い学校では、頻出分野を取り切ることが合否に関わりやすくなります。一方で、社会の配点が低い学校や、ほかの教科で大きな課題がある場合は、社会だけに時間を使いすぎない判断も必要です。

大切なのは、社会だけを独立して考えるのではなく、受験科目全体の中で社会に使える時間を決めることです。そのうえで、志望校の過去問を見ながら、どの分野を取れば必要な得点に近づくかを確認します。頻出分野で取り切る問題、短期間で確認しやすい公民・時事、毎年出る資料問題などを優先すると、残り時間を使いやすくなります。

志望校分析をする

過去問など過去のデータから、志望校の頻出単元や傾向を調べましょう。勉強が間に合わないと感じているのであれば、社会の全範囲を今から同じ深さで学習するのは現実的ではありません。学校によって出題される問題の傾向はあるので、ムダな時間を費やさないよう出題される可能性が高い分野・単元を集中して学習する必要があります。

ここでの「志望校分析」は、ただ年度ごとの問題を眺めることではありません。たとえば、地理が多い学校なのか、歴史中心なのか、公民と時事が毎年まとまって出るのか、記号選択が多いのか、短文記述が多いのかまで見ていく必要があります。社会は学校ごとの差が出やすい科目です。ある学校では地図・統計・産業が頻出でも、別の学校では文化史や憲法分野が厚く出ることがあります。そこを見ずに「社会全体の総復習」を始めると、努力の方向がずれやすくなります。

志望校分析では、次の項目を確認すると実際の勉強に落とし込みやすくなります。

  • 直近3〜5年で、地理・歴史・公民・時事がそれぞれ何問出ているか
  • 記号選択、語句記入、並べかえ、記述のうち、どの形式が多いか
  • 地図、統計、雨温図、年表、資料読み取りが出ているか
  • 毎年のように出るテーマと、たまに出るテーマを分けられるか
  • 今の学力から見て、正答率が上がりそうな単元はどこか

過去問の見方の具体例

過去問を見るときは、ただ解いて点数を出すだけで終わらせないことが大切です。たとえば、ある年度の問題を見て「地理10問、歴史8問、公民4問、時事3問」のように分野別に数えると、どこに時間を使うべきかが見えやすくなります。

さらに、地理の中でも統計問題が毎年出るなら、都道府県名の確認だけでなく統計資料の読み取りを優先します。歴史の年代整序が多いなら、細かい年号を増やすよりも、時代の順序や出来事の前後関係を確認します。公民と時事が組み合わされて出る学校なら、ニュースの背景を公民の制度とつなげて整理します。

また、出題傾向を見るときは、単元名だけでなく、どういう聞かれ方をしているかも確認してください。たとえば、「平安時代が出る」だけでは不十分で、出来事の並べかえなのか、人物と政策の対応なのか、背景説明まで求めるのかで準備の仕方が変わります。地理でも、都道府県名や地名の知識中心なのか、雨温図・地形図・統計の読み取りが多いのかで優先順位が変わります。

社会が間に合わないときにまずやるべきことは、新しい問題集を増やすことではなく、志望校でどこを取りにいくかを決めることです。

優先順位をつける

志望校の中で出題される範囲で、頻出単元は確実に覚えましょう。本来であれば、覚えきれていない単元を時代背景や当時の情勢を踏まえて覚えることが必要です。しかし、時間がない中でほとんど分からない単元を深く学習するのは簡単ではありません。今から得点につながりにくい問題は深追いせず、確実に解ける問題を増やしましょう。曖昧に広げるよりも、自信を持って解ける問題や単元を増やしていくことが大切です。

ここで大切なのは、「全部を60点にする」のではなく、「取れる分野を80点、90点に近づける」発想です。社会は範囲が広いので、苦手単元をゼロから見直すには思っている以上に時間がかかります。特に、歴史の流れが整理できていない、公民の制度が頭に入っていない、地理の統計を読み取る練習が足りない、といった状態を一気に見直すのは大変です。そうであれば、すでに土台がある単元や、短期間で得点化しやすい分野を先に固めた方が結果につながりやすくなります。

優先度 対象 進め方
最優先 志望校頻出で、今ある知識を固めれば得点しやすい単元 過去問・類題・間違い直しで確実に得点できる状態にする
次点 頻出だが、基本事項の補強が必要な単元 基本事項と出題形式をしぼって確認する
後回し 出題頻度が低く、短期間で伸ばしにくい単元 最低限の用語確認に留める

この整理ができると、「今日は何をやるか」が決まりやすくなります。逆に、優先順位がないまま「苦手だから全部やらなきゃ」と考えると、教材を開いても取り組む順番が決まらず、時間だけが過ぎていきます。追い込み期の社会では、勉強時間の長さより、判断の明確さの方が重要です。

後回しにする単元を決めるときの判断基準

後回しにする単元を決めることは、完全に見ないという意味ではありません。直前期に深追いしない単元を決める、という意味です。保護者にとっては心配になりやすい判断ですが、時間が限られている場合には必要です。

後回しにする候補になるのは、次のような単元です。

  • 志望校の過去問で出題が少ない単元
  • 今から理解するのに時間がかかりすぎる単元
  • 過去問でほとんど問われていない形式の問題
  • 他の単元を固めた方が得点につながりやすい単元
  • 基礎から見直す必要があり、短期間で安定得点にしにくい単元

ただし、完全に手をつけないのではなく、最低限の用語確認や、一問一答レベルの確認に留める方法もあります。大切なのは、後回しにする単元に時間を使いすぎて、本来取れるはずの問題の確認が薄くならないようにすることです。

現在のレベル別に社会の勉強法を変える

同じ小6でも、現在の理解度によって優先する勉強は変わります。時期だけで判断するのではなく、今どの状態に近いかを見て、取り組む内容を決めましょう。

基礎用語がかなり抜けている場合

基礎用語がかなり抜けている場合は、いきなり過去問演習を増やしても効果が出にくいことがあります。まずは、志望校で出やすい分野にしぼって、一問一答やまとめ教材で基本用語を確認します。すべての単元を同じ深さで進めるのではなく、頻出分野から順に固めることが大切です。

地理・歴史・公民のどれかだけ苦手な場合

特定の分野だけ苦手な場合は、その分野に時間を集中させます。地理が苦手なら地図・統計・雨温図、歴史が苦手なら時代の流れと出来事の順序、公民が苦手なら憲法・国会・内閣・裁判所・選挙・地方自治などの仕組みを優先します。

知識はあるが正誤や記述で点に結びつきにくい場合

用語は覚えているのに正誤や記述で点に結びつきにくい場合は、理由や背景を説明する練習が必要です。答えを暗記するだけでなく、「なぜそうなるのか」「どこが違うのか」を一言で言えるようにしましょう。

時事だけ未対応の場合

時事だけ未対応の場合は、出来事名を覚えるだけでなく、原因・背景・影響を整理します。特に、公民や地理とつながる時事は出題されやすいため、ニュースを単独で覚えるのではなく、制度や地域、産業、国際関係と結びつけて確認しましょう。

地理・歴史・公民・時事で時間の使い方を変える

社会を急いで見直すときは、地理・歴史・公民・時事を同じやり方で回さない方が効率的です。それぞれ、短期間で伸ばしやすい部分が違うからです。

地理では、白地図や地名の丸暗記だけでなく、位置→地形→気候→産業の流れで理由をつなげて覚えると、正誤問題や記述でも判断が安定しやすくなります。統計や地図問題が多い学校なら、知識を増やすだけでなく、「どの数字を見るか」「どこから判断するか」を決めて訓練する必要があります。

歴史では、単発の用語暗記だけでは伸びにくいです。追い込み期でも、最低限、時代の流れはつないでおく必要があります。人物・出来事・政策をばらばらに覚えるのではなく、「なぜ起きたか」「その後どう変わったか」を短く言える形でまとめると、選択肢問題でも記述でも使いやすくなります。文化史や年代整序が出る学校では、その学校向けに重点をずらすことも必要です。

公民は短期間で差がつきやすい分野でもあります。制度や仕組みが整理できれば、比較的点にしやすいからです。ただし、用語だけ覚えても、「何のための制度か」「どこが違うか」が分からないと正誤で判断しづらくなります。選挙・三権分立・憲法・地方自治・国際連合など、頻出テーマは説明できる形にしておくと安定します。

時事は、出来事名を覚えるだけでは不十分です。国内外のニュースを見たときに、「なぜ起きたのか」「何が問題になっているのか」「社会にどのような影響があるのか」を一言で説明できるようにしておくと、記述や正誤問題にも対応しやすくなります。

時事問題は原因・背景・影響で整理する

時事問題は、最新ニュースをただ多く覚えるよりも、整理の観点を決めると学習しやすくなります。年度によって扱われるニュースは変わるため、特定の出来事だけを追うのではなく、どのニュースでも同じ形で確認できるようにしておくことが大切です。

  • ニュース名:何が起きたのか
  • 関係する分野:政治、経済、国際関係、環境、災害、地理、公民など
  • 原因:なぜ起きたのか
  • 背景:以前からどのような問題や流れがあったのか
  • 影響:社会や暮らし、国際関係にどのような変化があるのか

この形で整理すると、時事を単なる用語暗記で終わらせず、公民や地理の知識とつなげやすくなります。家庭でも、ニュースを見たあとに「これは何の分野につながるか」「なぜ話題になっているか」を短く話すだけで、入試で使いやすい知識に近づきます。

記述・正誤問題に対応するために理由を説明できるようにする

中学受験の社会において記述がメインの学校が志望校である場合は、丸暗記だけでは対応しにくいことがあります。社会は暗記だけで終わる教科ではありません。特に時事問題についてはその事柄が起こった原因や背景を知り、説明できるような形で理解しておく必要があります。また、その問題に対して自分がどう考えるかを問われることもあるので、時間がないなかでもニュースや新聞を見て、日々日本や世界で起こっていることを把握するクセをつけましょう。

ここで必要なのは、難しい評論のようなことを考える力ではありません。社会で必要なのは、知識と知識の関係をつなぎ、理由を一言で言えるようにすることです。たとえば、「なぜその産業がその地域でさかんなのか」「なぜその政策が行われたのか」「なぜその国際問題が起こったのか」を、自分の言葉で短く説明できる状態です。ここまでできると、記号問題でも選択肢の違いに気づきやすくなりますし、記述でも単なる用語の羅列で終わりにくくなります。

家庭で練習する場合は、特別な教材を増やさなくても、今ある問題を使って次のように確認できます。

  • 一問一答の答えに「なぜ?」を一言足して説明する
  • 正誤問題では、誤っている箇所を自分の言葉で直す
  • 記述問題では、模範解答を丸写しせず、必要なキーワードを確認する
  • 長く書こうとせず、まずは短い文で理由を説明する
  • 過去問で同じテーマが出たときに、同じ説明が使えるか確認する

時事問題は特にこの力が問われやすいです。出来事名だけ覚えても、選択肢の正誤や理由説明には弱いままです。たとえば、ある国際会議が開かれた、ある法改正があった、ある災害が起きた、という事実を知っているだけでは不十分で、「なぜそれが話題になったのか」「社会にどんな影響があるのか」まで一言で言える必要があります。ここまで整理してはじめて、時事が記述にもつながる知識になります。

また、考えて解く問題は、知識が少なくても取れるわけではありません。むしろ、基礎知識が整理されていて初めて考えられます。だから、追い込み期にやるべきことは「暗記か思考か」の二択ではなく、使える知識に寄せることです。丸暗記で終わらせず、最低限の理由づけを添えて覚える。それが、時間がない中でも点につながる社会の学び方です。

社会が間に合わない小6がやってはいけない勉強

社会が間に合わないと感じると、焦って勉強量を増やしたくなります。しかし、追い込み期にやってはいけない勉強もあります。努力しているのに点につながらない場合は、内容そのものよりも、進め方に原因があるかもしれません。

  • 新しい問題集を増やす:途中で終わりやすく、知識が定着しにくくなります。
  • 全単元を同じ深さでやる:志望校で出にくい範囲に時間を使いすぎる可能性があります。
  • 時事を用語だけで覚える:理由や背景を聞かれると対応しにくくなります。
  • 過去問を解きっぱなしにする:間違えた理由を確認しないと、同じ問題形式で点に結びつきにくくなります。
  • 苦手単元だけに時間を使いすぎる:本来取れる単元の確認が不足することがあります。

特に注意したいのは、新しい教材を増やしすぎることです。この時期は、今まで使ってきた教材、志望校の過去問、まとめノートや一問一答など、材料を絞った方が効果が出やすいです。必要なのは情報量の追加ではなく、定着度の引き上げだからです。

すでに見たことのある内容を、答えられる形・説明できる形まで上げていく方が、本番には直結します。新しい教材を開く前に、「今ある教材の中でまだ自信を持って言えない所はどこか」を見直す方が、はるかに効果的です。

直前期の1日の回し方を決める

「社会が間に合わない」という状態では、何をやるかだけでなく、1日の回し方を決めることも大切です。毎日その場で内容を決めていると、簡単な所ばかり見たり、逆に重すぎる課題に手を出して進まなかったりしやすくなります。

たとえば、次のように毎日の流れをある程度決めておくと、判断に使う時間が減ります。

  • 最初に志望校頻出単元の確認
  • 次に過去問や類題で出題形式の確認
  • 最後に時事・公民・統計など短時間で見直せる部分の整理

時間がないときほど、判断の回数を減らすことが大事です。社会は他教科の負担の合間に回すことも多いため、「今日は何を見直すか」がすぐ決まる形にしておくと、学習が進めやすくなります。

保護者が家庭でできるサポート

中学受験社会が間に合わないと感じているとき、保護者の関わり方も重要です。ただし、保護者がすべてを教える必要はありません。むしろ、勉強の範囲を整理し、焦って広げすぎないように支えることが大切です。

家庭でできるサポートには、次のようなものがあります。

  • 過去問の出題分野を一緒に数える:地理・歴史・公民・時事のどれが多いかを見える形にします。
  • 教材を増やしすぎないようにする:今ある教材を仕上げる方向に戻します。
  • 毎日の学習範囲を小さく決める:「今日は歴史全部」ではなく、「今日は明治時代の外交」のように具体化します。
  • 間違えた問題を責めない:次に同じ形で出たら取れるように直すことを重視します。
  • 時事ニュースを会話で確認する:出来事名だけでなく、原因や背景を短く話せるようにします。

「全部やりなさい」と言われると、子どもはかえって何から始めればよいか分からなくなることがあります。残り時間が少ないときほど、今日やることを小さくし、取れる問題を増やす方向に寄せていくことが大切です。

中学受験社会が間に合わないときのFAQ

中学受験の社会は小6からでも間に合いますか?

志望校、現在の知識量、残り期間によって変わります。全範囲を同じ深さで仕上げるのは難しい場合がありますが、志望校の頻出分野と取れる問題に絞れば、得点改善の余地はあります。まずは過去問を見て、どの分野を優先するかを決めることが大切です。

中学受験社会の範囲はどこまでですか?

主な範囲は、地理、歴史、公民、時事です。地理では都道府県、地形、気候、産業、統計、地図など、歴史では時代の流れ、人物、出来事、文化、外交など、公民では憲法、政治、選挙、国会・内閣・裁判所、地方自治などが扱われます。学校によって、資料読み取りや記述の比重が異なるため、過去問で確認する必要があります。

社会が苦手な小6は何から始めるべきですか?

新しい教材を増やす前に、志望校の過去問、頻出単元、これまで間違えた問題の見直しから始めましょう。すべてを同時にやるのではなく、今ある知識を固めれば得点しやすい単元を先に仕上げることが大切です。

地理・歴史・公民のうち、直前期はどれを優先すべきですか?

志望校の出題傾向によって変わります。一般的には、頻出かつ短期間で得点化しやすい分野を優先します。公民や時事は整理し直すことで点につながる場合がありますが、地理や歴史が多く出る学校では、その学校の傾向に合わせて優先順位を変える必要があります。

時事問題はどのくらい勉強すべきですか?

出来事名だけでなく、原因、背景、影響を一言で説明できるようにすることが大切です。志望校で記述や正誤問題が多い場合は、時事を単なる暗記で終わらせず、公民や地理、歴史とつなげて理解しておく必要があります。

社会の問題集は新しく買った方がいいですか?

直前期は、問題集を増やしすぎない方がよいです。新しい教材を始めても、最後まで仕上がらないことがあります。今まで使った教材、過去問、間違えた問題を、答えられる状態にする方が本番の得点につながりやすくなります。

過去問は何年分見ればよいですか?

可能であれば複数年分を確認しましょう。地理・歴史・公民・時事の出題量、問題形式、資料問題、記述量などを見て、出題されやすい分野を把握します。解くだけで終わらせず、何がよく出ているかを整理することが大切です。

親は社会の勉強をどう手伝えばよいですか?

保護者は、過去問の出題分野の整理、教材の絞り込み、毎日の学習範囲の確認、時事ニュースの会話などで支援できます。間違えた問題を責めるより、次に同じ形で出たら取れるように直すことを重視してください。

中学受験の社会は暗記だけではだめですか?

用語暗記は必要です。ただし、正誤問題や記述では、理由・背景・つながりを説明できることが重要になります。用語を覚えたあとに、「なぜそうなるのか」「前後で何が変わったのか」を短く言えるようにしておくと、点につながりやすくなります。

社会の時事問題はいつから始めればよいですか?

日頃からニュースに触れておくのが理想です。ただし、直前期でも、入試で扱われやすい話題を原因・背景・影響まで確認する価値はあります。出来事名だけで終わらせず、公民や地理とつなげて整理しましょう。

社会に時間をかけすぎるのはよくないですか?

他教科とのバランスが必要です。志望校の配点、合格最低点、現在の得点状況を見て、社会に使う時間を決めましょう。社会で取れる問題を増やすことは大切ですが、他教科の学習時間を圧迫しすぎないようにすることも大切です。

公民が苦手な場合は何から見ればよいですか?

まずは、憲法、国会、内閣、裁判所、選挙、地方自治などの仕組みの違いを確認しましょう。公民は似た用語が多いため、用語を丸暗記するだけでなく、それぞれの役割を説明できるようにすると整理しやすくなります。

まとめ:中学受験社会が間に合わないときは、出る分野から固める

中学受験社会の受験勉強が間に合わない状態を避けるためにも、普段からテスト前に丸暗記だけで済ませたりせず、きちんと理解し、知識として身につける必要があります。暗記教科だから後から勉強しても間に合う、と思わずに、日ごろから学習を積み重ねていきましょう。

ただ、すでに「間に合わない」と感じているなら、今からでも打てる手はあります。まず志望校分析をして、出る分野を見極めること。次に、優先順位を決めて、取れる単元を固めること。さらに、時事や記述は用語だけで終わらせず、背景や理由を一言で説明できる形にすること。この3つを徹底するだけでも、社会の得点は変わってきます。

社会は、焦って広げるほど点につながりにくくなる科目です。だからこそ、残り時間が少ないときほど、範囲をしぼり、判断を明確にし、志望校で点になる形に寄せていく必要があります。全部を間に合わせようとするのではなく、本番で使える知識を増やすことに集中していきましょう。

中学受験社会の進め方を整理したい方へ

社会が間に合わないと感じている場合は、志望校の出題傾向、現在の理解度、残り期間を見ながら、優先順位を決めることが大切です。志望校分析、頻出分野の整理、地理・歴史・公民・時事の優先順位、直前期の学習方針、家庭学習で何をすべきかを整理することで、残り時間を使いやすくなります。

相談前には、志望校名、直近の模試結果、過去問の出来、苦手分野、残り期間、現在使っている教材を整理しておくと、状況を確認しやすくなります。

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本科「歴史の完成」≪8回完結講座≫

歴史分野は「いつ」「どこで」「何が」起きたのかを有機的に理解すること、 通り一遍の言葉で言うならば「流れを意識する」ことが求められる分野です。 したがって、時代別に別々のものとして覚えようとしても、分野別(政治・文化……など)に学習を進めようとしても、 それだけでは十分な学習効果を上げることが出来ません。当塾では、時代背景とその中の様々な事象を結び付けていくことで、付け焼刃でない深く理解をさせるように指導を行っていきます。